コンタクトレンズ装用希望の方へ
コンタクトレンズは屈折異常を矯正するレンズですが、眼鏡と異なるのは直に眼に接して
いることです。そのことが使用を誤ると重大な障害をきたすことになります。
コンタクトレンズは 100%装用できることはありません。調子の悪い時(充血、眼脂、異物
感のある時)は使用を中止して眼鏡に切り替えることが必要です。
コンタクトレンズを外した直後に異物感があるときは、角膜に障害がおきかけていること
があるので、翌日の装用を控える等のコントロールが必要です。
多少の痛みはコンタクトレンズを装用することで、とれてしまいますが、そのまま使用し続
けると障害は悪化します。
コンタクトレンズを使用する方は、良好な視力が出せる眼鏡を持っていることが眼障害の
予防になります。
眼鏡が合わなくなったからコンタクトレンズにするというのは最もよくない選択です。
またコンタクトレンズは同じ規格でも銘柄によりフィッティングが異なります。
コンタクトレンズを変更するときはその銘柄のトライアルレンズでフィッティングを確認
してから変更しないと角膜障害をきたすことがあります。
コンタクトレンズは適正に使用すれば便利なアイテムです。気をつけて使用しましょう。
当院で経験したコンタクトレンズによる障害例
1)コンタクトレンズのアレルギー反応で結膜に巨大乳頭結膜炎が生じた例
症状はコンタクトレンズが上方にずれる
2)適正使用していたワンデーのレンズで生じた角膜炎(多分不潔な水回りで装着した)
角膜内皮の混濁と前房蓄膿を認める
症状は痛み・羞明・霧視